家族の借金の有無を調べるにはどうすればいい?

特定の人物が貸金業者から借金をしているのか、それともしていないかを調べなくてはならない場面というのは思いのほかあるものです。たとえば、家に貸金業者っぽい社名が記された郵便がちょくちょく送られてくるとか、家族が亡くなったので相続するものについて確認しなければならないといったときです。

そういう場面がいつ訪れてもまごつかないように調べる方法を確認しておきましょう。

亡くなった家族の借金については相続人が信用情報機関に情報開示を請求すればわかる

まず、家族が借金をしているかどうかを調べるにはどうすればいいのでしょうか。家族だからといって、貸金業者に電話をしたら教えてもらえる、あるいは信用情報機関に借り入れデータを開示してもらうといったことは、簡単にはできません。

ただ、家族が亡くなっている場合は相続人が信用情報機関に開示させることが可能です。その場合、いくつかの書類が必要になりますが、情報開示の申込書、身分証明書のほかに、相続人であることを証明する書類を忘れないようにしましょう。

信用情報会社に開示が認められた場合、書留などで書類が送られてきます。もし、亡くなった家族が貸金業者から借り入れをしていた場合、いくら借りていて、返済状況はどのようになっているのかということを確認可能です。

借金をしていなかった場合はデータなしということになるので、その場合は特になにもする必要はありません。借金があって、その金額が十分返済できるというものであれば、財産と一緒に債務も相続して返済するといいでしょう。

故人には財産もあったものの、債務はそれよりも遙かに多いという場合は相続放棄するのが賢明です。ただ、注意しなければならないのは、たとえば親が亡くなり、借金の存在がわかって長男が相続放棄をした場合、もし長男に弟や妹がいた場合は彼らが債務を相続することになってしまうという点です。

この事態を回避するためには、債務があるとわかった時点で兄弟で話し合い、全員が相続を放棄するしかありません。相続放棄が可能なのは、原則、「債務を含めて相続するものがあるとわかったときから三カ月」ということになっているので、くれぐれも期限切れということにならないよう、速やかに決断しましょう。

生きている家族の借金の有無を調べるには

では、生きている家族に借金があるかどうかを調べるためにはどうすればいいのでしょうか。この場合、家族が本人のふりをして信用情報機関に情報を開示させるといったことはできません。したがって、郵便物などから判断することになります。

ただ、消費者金融はよほどの理由がないと債務者に郵便を送ってくることはありません。クレジットカード会社であれば、利用明細書やキャンペーン情報などを送ってきますが、消費者金融は、家族に借金の存在を知られたくないという顧客に配慮し、連絡は原則、顧客本人の携帯電話だけに行うからです。

そのため、もし、消費者金融からの郵便物は届いていないものの、家族が借金をしているのではないかと考えたら、その家族の携帯電話の着信履歴をチェックしましょう。貸金業者が顧客に電話をかけてくる理由としてもっとも多いのは、期日までに返済されなかった場合の督促です。

基本的に非通知で顧客に電話をしますが、非通知を拒否している場合は番号を通知してきます。よって、家族が本当に借金をしていて、なおかつ、お金に困っているような様子が見受けられたら着信履歴に番号が残っている可能性は十分にあります。

しかし、番号を見ても、それが消費者金融の番号なのか判断がつかないかもしれません。その場合、怪しい電話番号をインターネットの検索サイトで検索してみましょう。実は、迷惑電話などの番号をデータベース化しているサイトがいくつか存在していて、そういったサイトには消費者金融からの督促で使われる番号もよく掲載されているため、一般人でも判断をつけることが可能なのです。

もし、着信履歴に含まれている番号と、督促に使われている番号が一致していたら、借金があると考えてほぼ間違いありません。しかも、返済を遅らせている可能性が高く、場合によっては既に多重債務に陥っていて、返済するためのお金を借りることすらできない状況かもしれないという推測も成り立ちます。

貸金業者が送ってくる督促はがきには特徴がある

債務者が督促の電話に出ない場合、貸金業者は督促状を送ってくることが多いので、郵便物で家族の借金の有無を判断できることもあります。貸金業者が送ってくる督促はがきの特徴として挙げられるのは、まず圧着はがきであるということです。

裏側がペリペリとめくれるようになっていて、めくると中身が見えるという仕組みになっています。督促状には現在の債務額や返済額が明記されていて、こういった情報を隠しているのです。したがって、よくわからない会社から圧着はがきがたびたび家族宛に届くという場合は要注意です。

では、裏面に直接、返済金額などが書かれているはがきが家族宛に届いた場合はどう判断すればいいのでしょうか。こういったはがきは、どちらかというと詐欺を疑った方がいいでしょう。法律に則ってきちんと経営されている貸金業者が、債務額を誰にでも見えるような形で督促状を送ってくることはまずあり得ないからです。

連絡先が携帯電話番号しか書かれていないのであれば、詐欺の疑いはますます濃厚です。子供宛にこうしたはがきが届き、親が心配して勝手に電話をかけてしまい、数十万円振り込むようにいわれたり、コンビニで電子マネーカードを購入して番号を教えろといわれるといった事件が実際にあるので気をつけましょう。

キャッシング専用カードを財布に入れていないか確認する

家族の財布をチェックすることで借金の有無がわかることもあります。というのは、消費者金融のカードローンに申し込むと、キャッシング専用カードが送られてくるからです。貸金業者の名前が入っているカードが、クレジットカードやキャッシュカードにまぎれてあったら、借金をしている可能性は大きいです。

ただ、カードローンには借り入れをしなくても申し込めるので、カードを持っていたら絶対にお金を借りているとはいえません。

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闇金から借りている場合は返済を遅らせた時点でわかる可能性が高い

闇金から借金をしている場合は、返済が遅れた時点ですぐにわかる可能性が高いです。というのは、普通の貸金業者と違い、債務者の家族に対しても取り立てを行ってくるからです。もし、闇金から督促の電話がかかってきたら、闇金被害に強い弁護士に相談するなど、すぐにでも対処する必要があるでしょう。